禁煙補助薬　〜ニコチン依存克服法〜
現在国内では３種類の製剤が使え、大変楽に禁煙が始められます。
ニコチン製剤を使用しながらタバコを吸ってはいけません。
ニコチン過量症状が出易くなり、禁煙も上手くいきません。

ニコチンガム　薬剤添付の効能書きを良くお読み下さい

商品名　：	ニコレット、ニコチネルミント
価　格　：	１個70〜80円
入手方法　：	薬局で購入（必ず使用方法について薬剤師や主治医､看護師、保健師などの専門家から指導を受けること）
長所　：	すぐ効く、調節容易
短所　：	面倒、周りにわかる、まれにニコチンガム依存あり

使用方法　：
タバコを吸いたくなったらガムを口に含んで数回噛み、５分間、歯と頬の間に置きます。決して普通のガムのように噛み続けるのではありません。副作用が出やすくなります。これを繰り返して３０分〜１時間かけてガムに含まれるニコチンを少しずつ頬の粘膜から体に吸収してニコチン切れによる不快な禁断症状を押さえるのです。３ヶ月をめどに徐々にガムも減らしてゆきます。

使用量の目安　：　タバコ20本/日の人でガム10個/日、タバコ60本/日の人で20個/日くらい必要でしょう。個人差が大きいので、一概には言えませんが、正しい使い方をすれば20個/日以上使うことはまれです。最初数日は味が不快に感じることがありますが、慣れます。必要なくなれば自然に減らして構いませんが、禁煙開始から少なくとも３ヶ月はいつもニコチンガムを携帯しましょう。

使えない人　：　急性心筋梗塞、重篤な狭心症や不整脈がある人、妊婦、顎関節の病気の人、義歯の人。

副作用　：　口内炎、噛み過ぎた場合などはニコチン過量症状として、頭痛、めまい、むかつき、胸焼け、下痢、動悸、冷や汗など。

副作用への対処　：　ガムを取り出してうがいをして下さい。ガムを半分に切って使うとうまくいくことがあります。

ニコチンパッチ

商品名　：	ニコチネルＴＴＳ（医療機関用） ニコチネルパッチ、ニコレットパッチ、シガノンCQ（薬局薬店用）
価　格　： （めやす）	大(30) 430円　中(20) 400円　小(10) 380円
入手方法　：	医療機関で処方（保険がききます）、または薬局薬店で購入（保険がききません）
長所　：	簡単、周囲にわからない
短所　：	効くまでに時間あり、かぶれることあり（特に夏）

貼る場所　：　どこでも構いませんが、体毛の濃い場所やキズのある部分は避け、かぶれを防ぐために、貼る場所は毎日変えましょう。
使用の目安　：　20本/日吸う方は、まず大を4週間、中を2週間、小を2週間使うのが標準的な方法ですが、ニコチン依存度や、経過中の禁煙への自信の程度等により調整します。中や小から始める人もあれば、早く小さいものに変える人､戻る人などいろいろです。百人百様ですが、ともかくも禁煙が続けばいいのです。

使えない人　：　急性心筋梗塞、重篤な狭心症や不整脈がある人、妊婦、脳卒中を起こして間もない人。

副作用　：　かぶれ、かゆみ、発疹、不眠。貼っているのにタバコを吸った場合などはニコチン過量症状として、頭痛、めまい、むかつき、胸焼け、下痢、動悸、冷や汗など。

副作用への対処　：　かぶれ対策には、大きく場所を変える、かぶれにくい場所を選ぶ、はがした後に塗り薬を塗る。
夜間の不眠には、就寝前にはがします。
ニコチン過量症状には、パッチをはがして水で洗い流して下さい。ニコチン量の微調整をする場合は、はさみで切ったりせず、セロテープをパッチを貼る面の側に貼ります。

バレニクリン

商品名　：	チャンピックス
価　格　：	０．５mg錠　約１３３円 １mg錠　約２３７円
入手方法　：	医療機関で処方（保険がききます）
長所　：	成功率高い、最初の１週間はタバコを吸っても良いが薬が効くとまずくて吸えない
短所　：	吐き気が多い

飲むときの注意　：　必ず食後にコップ一杯以上の水と一緒に飲んで下さい。

使えない人　：　精神科の病気で通院中の方は主治医や禁煙専門医にご相談下さい。

副作用　：　吐き気、嘔吐、頭痛、腹痛、変わった夢をみる、不眠など。

副作用への対処　：　吐き気には薬の減量や吐き気止めの併用。