洲本市禁煙支援センター

★タバコ煙の鉛による知能低下★
〜妊婦や子どものいる家庭と学校は禁煙にしましょう〜

タバコ煙には鉛が含まれ、この鉛がタバコの煙を吸わされる子どもの脳に沈着して、知能低下などを引き起こすことが内外の研究で言われています。以下はこの研究の第1人者、静岡県立こども病院内分泌代謝科 加治正行先生から戴いたグラフとデータです。

●タバコの煙を吸わされた子どもの血中には明らかにタバコ由来の鉛が多いことを示すデータです。


●妊婦が喫煙すると、その子が11歳になった時でみると、吸った本数が多いほど知能が低くなるというデータです。


1本のタバコには0.96〜2.0μgの鉛が含まれますが、そのうち、主流煙中に2〜6%、副流煙中に10〜16%が含まれており、この鉛が吸った人の体内に蓄積する可能性があります。そして、鉛は子どもの幼弱な脳にこのような大きなダメージを与えているおそれがあります。(静岡県立こども病院内分泌代謝科 加治正行先生の総説による)
"Environmental Health Criteria 3, Lead"(WHO,1977)
 Cogbill & Hobbs. Tob Sci 1:68-73,1957(主流煙中に4.8%、3.9%、6%(銘柄によって))
 Szadkowski et al. Arch Hyg Bakt 153:1-8,1969(主流煙、副流煙あわせたTotal smoke中に、19%)
 Menden et al. Env Sci Technol 6:830-832,1972 (主流煙中に2%。副流煙中には最大で16%)
Mussalo-Rauhamaa et al. Arch Environ Health 41:49-55,1986(主流煙中に6%)


妊婦の喫煙と知能低下


妊娠後期の喫煙は子どもの大学受験に響く?、デンマークの研究 (2005/3/16 日経BP記事)
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/medi/364976
妊婦の喫煙が、生まれた子供の認識力や行動面での発達に影響することを示す研究結果は数多い。しかし、子供が成長し社会に出る年になってもその知能に影響が見られるかどうかは明らかでなかった。
デンマークCopenhagen大学病院のErikLykkeMortensen氏らは、1959年から1961年に生まれた男性を対象に、妊娠後期の喫煙と子供が18歳になった時点の知能の関係を調べた。その結果、妊娠後期に喫煙していた母親の子供は18歳時点のIQが低いことが分かった。詳細はPaediatric and PerinatalEpidemiology誌2005年1月号に報告された。