【実肥の施用時期】
従来、実肥はやれないもの、恐ろしいものと考えられていますが、
せっかく順調に生育してきた稲が、最後の総仕上げの実肥を施さない為に
減収する稲が非常に多く見受けられます。
そこで、今年は次のような診断法で安全に、オール1等米を多収して下さい。
(1) 出穂期〜刈取期までの生育状況(下の図は6月20日稚苗機械植のきぬひかりの場合)
(2)上位第3節と上位第4節の間が上半分青く、下半分黄色い状態が
健康な栄養状態を示しています。
黄色い部分が半分以上 上側へ移動しはじめると、チッソ不足となり
減収になります。
このようなときには10アール当り、しきしま特1号を18kg施してください。
(3)上位第2葉の葉身を2つ折りにして穂長と比較します。
穂の方が長い場合は10アール当たり蘇生輝2号を13s施します。
葉の方が長い場合は乳熟期(出穂10日後)にセルホスを40s施します。
葉の方が長い稲は必ず小米、青米、死米となり、その上、穂首イモチ等の
病害多発が心配されます。
↑「イネの生長」より
星川清親 著
農文協 発行
(4)
(5)浅耕土、砂壌土の田では必ず実肥を施して下さい。
また、根の白い田では少なくとも2回の実肥が必要です。
ゴマハガレ病常習田では地力が弱く、少なくとも2回の実肥が必要です。
ゴマハガレ病はチッソとカリ不足から起こる病気です。
(6)少し穂の色が黄色くなりかけたころ、稲全体が固く感じる稲は、
健康でありながらせっかく貯えたデンプンが穂 へ移行せず、茎葉の中で
たまっている状態で収量の上がらない稲です。
(やけ稲、ヒキテの多く発生する年のイネ)
このような稲には水のかけ流し後、しきしま特1号を10アール当り18kg施し、
デンプンが穂へ移行するよう促します。
(7)米の胴張りの時期に土壌水分が80%以下になると穂枯れが多発し、
著しく米質低下、収量低下となりますので
刈取り直前までかけ流しを実行して下さい。(特に大切な技術)
−実肥診断4つの決め手−
1.施肥後4〜5日晴天
2.上位3〜4節間を観察
3.止葉の先のしぼり確認
4.穂長と第2葉(1/2)の比較
※上記の技術は、私が長年稲と取組み観察をし、研究を続けてきた結果です。
従って無断で転載や複写することは御遠慮下さい。