【冬採りレタス栽培の急所】
 
食卓の西洋化に伴い、レタス栽培は急速に作付け面積を伸ばし、
四季を通じて欠かせない食材に発展してきました。
 
栽培農家の側から見ても、玉葱や白菜と違って軽くて扱いやすく、
その上包装の機械化が進み、老齢化現象の中で
ますます重要な基幹作物として定着してきました。
かなりな歴史を持つレタス栽培ですが、栽培技術は決して高い水準とはいえません。
そこで、気のついた点をいくつか紹介してみます。
 
 
@育苗技術について
 
育苗中のレタスは、根数が少なく、葉肉は薄く、
葉幅と葉丈を比較すると葉丈の方がはるかに長い。
これを改善し、葉幅長と葉丈長をなるべく同じにする工夫をすると
秀品率が急速に向上します。

三原郡(兵庫県)では各種野菜に、リン酸成分を極端に減らす指導が行われていますが、
多木化学のセルホスや、マグホスを是非勧めます。
その素晴らしさに驚かれると思います。
根数が多く、葉肉は厚く、葉幅は広く、円形に近い葉となります。
これで成功への準備完了!!
 

 
 
A元肥にセルホスを10a当たり2袋(40k)!
 

セルホスには、高級マグネシウムと、加里の相助作用によって葉肉を厚くし、
葉色を濃緑色にする強力な働きがあります。また、収穫後の鮮度保持は抜群です。
 
 
B外葉のコントロール
 
結球レタスは、白菜やキャベツと同じく、外葉の大きさに比例して
球の大きさが決まる作物です。

プロの栽培農家では、外葉の大きさでLサイズとかMサイズとか
仕上がりの球の大きさを知っています。
天候によって大きく左右される農作物を、
自分の思うようにコントロールできてこそプロ農家です。
自分の理想型まで外葉ができたら、コントロール用としてセルホスを少し
施用するとたちまち結球し始めます。
 

 
 
C高値で出荷!
 
寒波と乾燥が重なると、レタスは急に生育をダウンさせてしまいます。
このような時には必ず高値となります。
そこで、寒さのために生育を一時停止したレタスに、
多木有機液肥3号を1反当たり2箱(200倍液)レタスの頭から散布すると、
面白いほど元気になり、品薄の中、高値で出荷できます。
 

 

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