【玉葱育苗中の病害にご注意!】
 
−ボトリチス属菌による葉枯症−
 


病状末期には、病斑の色は
白色から淡茶褐色に変わる

 

2〜11月頃まで発生して、とくに春、および秋季に降雨が多い場合に多発する。
最近、ハウス栽培のネギで、葉先枯れ症状としてしばしば問題を起こしている。
葉身に黄白色斑点や葉先枯れを生ずる。
葉先枯れ症状は黄白色〜茶黄色を呈し、健全部との境界は青白色をして明瞭である。
葉先枯れ症状は白色疫病や疫病と似ているが、被害部を多湿条件下におくと、
4〜5日後に病斑上にごま粒状の菌核を形成したり、灰色かびを生じたりする。
被害植物の組織や菌糸態、土中の菌核などで越年する。
降雨が多い場合、肥料切れした場合、またチッソ過剰で軟弱な育成
となっているような場合にも発病が多い。
 
−以上 タキイ種苗鰹o版 「野菜病害の診断技術」より− 


育苗期間中に降雨量が多い年は軟弱に育っている苗が多い。
葉色が濃いものにはセルホスを1畝当たり6s急いで施して下さい。

セルホス施用の苗は、この病気に罹りにくくなります。
この病気は、薬剤散布だけでは治りにくいので、
セルホスを施し苗の体質転換を図る必要があります。
この病気に罹った玉葱は、一生病気がちな玉葱となりますので注意が必要です。

セルホスを1畝当たり6s急いで施し、
   薬剤は、ダコニール1000(1000倍液)、又は、 スミレックス水和剤(1000倍液)に
       アクセル2号(300倍)で混合液を作り、
1アール当たり20リットル散布して下さい。

雨が多い場合は、散布回数を多めにして下さい。
セルホスを施すと、葉が直立型に立ってきます。
そうなるとこの病気は治まります。

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