健康なタマネギと悪いタマネギの葉の違い
 
 

〈悪いタマネギの葉は〉


 
 
点線部分で切断し、
   切断面を拡大した図


   タマネギの葉を点線部分で切った
   切断部は半月型となり、
   大きく凹みます。
   このようなタマネギは人間で言えば
   「病気の問屋」と言われる。
   タマネギも薬剤散布回数が
   多くなり、品質も著しく低下します。

   葉の3分の1より下で、左のような
   症状が見られる場合は、下図Bの
   対策をしてください。
 
 
 
 

 

 
 
 
   左の写真は、いずれも除草剤又は
   薬剤散布により、一時期
   根と葉に障害を受けたものです。
   除草剤は、主として土壌処理剤
   散布後の降雨による薬害。
   薬剤散布による被害は、薬量の
   倍率や高温時の散布が考え
   られます。
   いずれにしても、生育に支障を
   与えた証拠写真です。
   このような症状は、一時的な生理障害で
   特別の対処療法はありません。
   人間で言えば、下痢症状のようなものです。
   

 
 〈健康なタマネギ葉は〉
 

 
葉がピンと立ったタマネギは健康で、
葉を切断すると断面図は上のように半月型ではなく、
満月型である。
  このようなタマネギは薬剤散布の回数を大きく
減らすことができる。
  もちろん品質もよく、貯蔵タマネギでは長期の貯蔵が
  可能である。

 
 
〈葉の折れた位置で鑑定〉





@病気の心配なし




Aこの部分で折れると
 病気が発生しやすい。

 対策 : セルホスを40kg/10a 施用する



Bこの部分で折れるような
 タマネギ栽培はいくら農薬散布
 回数を多くしても病気は
 止まらない。

 緊急対策 : セルホスを60kg/10a 施用する