【玉葱の貯蔵力について】
  
 
貯蔵力の鑑定法

 収穫直前の玉葱を二つに切り、その切り口が全面真っ白であれば
貯蔵力は抜群です。
 鱗片の重なった部分に青みを感じたら、その玉葱は貯蔵力の
弱い玉葱だと思ってください。


首の太さの研究
 
 玉葱の首の太さ(直径)は、早生の青切り品種で2.5センチ、
 貯蔵玉葱で2センチが理想的です。 
 これより細いと収量が悪く、太くなると軟腐病−春腐病が
多発しますので、注意が必要です。
 首の太さは、活着状況とその後の肥培管理や、
越冬時の気温−降雨量等で決まります。
 貯蔵玉葱では2センチ以上になると必ずセルホス施用を実行して下さい。

タマネギ−首の太さ
 
 

玉葱の健康状態
 
 葉の折れた位置によって知ることができます。
 葉が直立型のものは健康です。
 チッソ過多の玉葱は、葉身の中程より下部で折れます。
 下部で折れるほど病弱で芯ぐされ病に罹りやすいと言えます。
 
 葉が折れると、玉葱の急所である根盤部が弱り、各種の病気に
罹りやすくなるので注意が必要です。
 吊り玉葱で4月の上旬に多くの葉が折れているようでは、
 良い玉葱とは言えません。

 葉がよく折れている玉葱には、急いでセルホスを40Kg/10a施します。
 一雨当たると不思議なほど葉が立ち、健康な玉葱へと変わり、
 その効果の大きさに驚かれることでしょう。
 
 
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